事例提供者: 医療法人宝美会 訪問看護ステーションはまな
前田 幸代さん
マンガ提供者: 二本柳 舞さん
【あらすじ】
訪問看護師の前田さんは、認定教育課程で「地域を把握」することの大切さを学んでから、時間を見つけては地域の医療情報の情報収集をしています。地域の情報誌やホームページはもちろん、時には傾聴ボランティアとして施設で働き、「この町はどうですか?住みやすいですか?」等と生の声を伺い、『体感を通して情報収集する看護師』です。
ある時担当したすい臓がん末期のAさん(60歳代)は、病院から退院する時、自宅でも可能な限り病院と同じ治療をしたいと希望していました。でも退院後に往診してくれたクリニックには、病院と同じ治療をする機材が揃っておらず、痛みのコントロールがうまくいかずに救急入院となってしまいました。
「せっかく退院したのにこれでは意味がない」と嘆かれるAさんに対して前田さんがとった行動とは。
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【認定さんポイント】
地域を把握し、個々のニーズに合った人や機関をマッチング!
今回の認定さんポイントは、地域をくまなく把握して利用者さんに合う人を紹介し、マッチングさせたこと!
認定教育課程で地域踏査を学び、その学びを実践で活かされていました!
痛みのコントロールができず再入院した経験をもつAさんは、きっと在宅での療養生活に不安を感じていたはず。
でも、認定看護師の前田さんは、在宅療養するにあたって不安を一つ一つ丁寧に伺い、そして対応策をお伝えしていました。さらに、病院の看護師と連携し、入院中から退院後の生活について話し合えたことから、スムーズに在宅療養が始まりました。
退院後は、旦那さんとドライブにでかけるなど、季節を感じながら最後までご家族と穏やかに過ごすことができました。
看取りを経験された旦那さんの「(前田さんのように)看取れる人を増やしなさい」という言葉は、訪問看護師にとって嬉しい言葉ですね。
☆訪問看護認定看護師になるためには、実務研修が通算5年以上あり(うち3年以上は訪問看護の実務)、認定看護師教育機関へ入学が必要です。